公務員と聞いて、皆さんがイメージするのは、
市役所や区役所の窓口に座っている方、でしょうか。
この『一般事務』と言われる職員のほか、市役所には、
土木、建築、電気、機械、造園、といった技術職のほか、
保健師や看護師、消防吏員など、様々な職員が働いています。
もちろん、自治体による違いはありますが、職種により、
採用資格や試験が異なり、一般事務の職員が幅広く人事異動するのに対して、
技術職の方は、土木センターや都市開発、造園業など、
資格とスキルを活かせる職場に異動します。
良くも悪くも、仕事に対する考え方や職種による『文化の違い』
のようなものがあり、一緒に仕事をしていると、
なるほどな〜、そういう観点もあるか、といった刺激をもらうことができ、
率直に、、、面白いです。
知らない分野の方々と一緒に仕事ができる。
これも公務員の醍醐味の一つではないでしょうか。
さて、私はと言うと、、、
『消防吏員』と『一般事務』
2つの身分を持っています。
言わゆる『併任』という、珍しい立場で仕事をしています。
約20年前に採用された私は、大半を消防吏員として勤務してきましたが、
数年前に市役所へ派遣されることとなり、現在は、防災関連の仕事に就いています。
消防職は、消防吏員という枠での採用となり、任命者も市長ではなく、
『消防長』という、少し特殊な採用枠になります。
ただし、消防も市役所の一組織であり、消防本部の長を任命するのは、やはり『市長』です。
消防吏員は、基本的には消防本部内での人事異動のみですが、
人事交流の一貫として、私の様な市役所への派遣や、
都道府県庁、国の省庁などへ数名が派遣されている自治体が多いかと思います。
また、姉妹都市など、密接な関係性がある自治体間での人事交流を行っている都市もあります。
『消防の仕事』というと、火災現場で火を消したり、人命救助を行ったり、
THE『消防士』〜屈強な男たち
という現場のイメージが沸くかと思いますが、
市役所で働いている方々と同じように、事務に就いている消防吏員も多数います。
市役所から消防本部へ派遣・出向となる一般事務の方もいます。
私も消防本部内の統括部門で数年仕事をしましたが、
予算、決算、議会
といった消防らしからぬ仕事をたくさんしてきました。
消防といえど行政機関であり、市役所の一組織であるため、
一般事務の経験やスキルがとても大切で、事務職の方は消防本部の中でも輝きます。
逆に、私のように、消防本部での経験を、市役所内で活かす。
〜WinWin〜
の関係にあるわけです。